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西条酒蔵芸術祭2017 →ConnecT← お酒とアートを楽しもう

こんにちはaiです。

毎日寒いですね~
しかも年度末で何かと気忙しいです。
aiも仕事に追われ子育てで奮闘し頭が沸騰しそうな毎日です。
子どもと一緒にストレス発散できるものはないものかしら?

そんな人にぴったりなイベントが!
『西条酒蔵芸術祭2017→ConnecT←』がオススメです!

お酒×アート×音楽 が楽しめる芸術祭です。
2013年から始まり、今年で5回目となります。
お酒もアートも大好きなaiイチオシのイベントなんです。

aiは昨年も行きました!ブログはこちら
『広島酒部 in 西条酒蔵芸術祭2016』

 
▲クリックしたら→ConnecT←にリンクします

 

西条酒蔵芸術祭のコンセプト

これまでのテーマは
2013年「磨く」
2014年「発酵」
2015年「熟成」
2016年「御酌」
そして今年2017年は「透きと直会」

一日ゆっくり楽しめる
今年は学生主催のアートイベント「Art in 酒蔵」と「→ConnecT←」のコラボ企画として開催されます。「→ConnecT←」は、音と造形によるインスタレーションが特徴の体感型アートイベント。そして「ART in 酒蔵」は、 ワークショップなどの体験・参加型のコンテンツが盛りだくさんのイベント。そんな二つがコラボして子どもから大人までゆっくりと楽しめる魅力的な体験イベントになりました。

今年のテーマである「透きと直会」
「透き」蔵開きを迎えた3月の西条酒蔵通りの清々しさ、フレッシュさ。
「直会(なおらい)」神社で神事を行う際にお供えされたお酒や食べ物を、皆で分かち合う供飲共食の意です。西条の土地で育まれたお酒やアートをみんなで分かちあうために設定されました。

子どもとアートを体験
ai家には4歳の娘がいます。本物のアートに触れ、西条の酒蔵通りをお散歩できるこのイベントは子連れでのお出かけにぴったりです。なぜこの作品をつくったのか、この作品が言いたいのはなにか。答えはひとつではありません。作品を通して自分なりに解釈する楽しみがあります。なにを感じたか話し合うのも楽しいひとときではないでしょうか。

どんな展示があるの?

このイベントの魅力の一つは普段入れない酒蔵を見られること!
各酒蔵で第一線で活躍する広島のアーティストの作品を、音と共に体験できるんです。お酒も呑めちゃう、まさに五感を刺激するアートなんです。
展示会場を紹介します。
番号はMAPの番号です。

②山陽鶴・黒松蔵
作られた日本酒の貯蔵庫として使われていた蔵です。
その名残か、井戸の跡が会場の一角にあり、今も尚湿度と冷気を保ちます。

<展示アーティスト>
ART 福島 俊を × MUSIC 小林 義男

④賀茂鶴・1号蔵
賀茂鶴酒造の蔵。
新酒の仕上りを知らせる大降りな杉玉が多数並びます。
現在はイベント時以外閉鎖されています。

<展示アーティスト>
ART 横井 涼也 × MUSIC 小方 裕馬

⑥歴史庭園の土蔵
江戸時代は天保に建てられた蔵。梁や土壁など当時の面影も垣間みることができます。かつて銀行として使用されていた吟古館跡地の敷地内にあります。
2階部分を同イベントの展示空間として使用しています。

<展示アーティスト>
ART 小川 貴弘 × ART 高田泉(アートディレクター)

⑧西条の倉
100年以上の歴史を持つ、民家の倉。
現在で四代目の当主さんが丁寧に手入れをされていて、普段は物置として使用されています。

<展示アーティスト>
ART 近藤 康平 × MUSIC kiyo

 

⑩あさひまちにのご
元々住居だった家を改装して、貸しスペースとして利用されています。毎月四日に「四日市」などを開催しています。
今回の展示は二階部分を使用予定です。

<展示アーティスト>
ART YuQi Shinohara × MUSIC taqano

 

⑬福美人・煙突横 (学生展示)
福美人酒造敷地内にある煙突の横にある部屋です。
真っ白な空間で、映像と造形を使った作品を展示予定です。

<展示アーティスト>
ART 笠井 美里 × ART 中村美月

⑱賀茂泉・和泉館
その昔、県の運営する治験場だったと言われている和泉館。現在は、演奏会などに使用されています。壁に囲まれた空間に浮かぶ小さな光取りの窓が印象的です。

<展示アーティスト>
ART 池田 嘉人 × MUSIC 宗野 晃(blik)

ちなみに、今回アートディレクターとして西条酒蔵芸術祭に参加している髙田泉さんの詩集「おんなのうた2」は安芸ん堂ショップでお取り寄せすることができますよ~
昨年(西条酒蔵芸術祭2016年)の高田泉さんの作品「おちょろ心中」で発表された短歌も収録!気になる人は安芸ん堂ショップをチェックしてくださいね~

 詩集「おんなのうた2」→こちら 

さぁさぁ今年はどんな展示になるのでしょうね~
aiはとっても楽しみです。

西条酒蔵芸術祭日程
2017年3月12日(日)~3月20日(月)
11:00~16:00

チケットについて
→ConnecT←FREE PASSチケット ¥500
→ConnecT←5会場は入場券が必要です各会場入り口で購入できます。

SAIJO-ARTFEST SET  ¥1,000
西条酒蔵通りの7つの酒蔵で作られた日本酒を試飲できるチケットです。
→ConnecT←FREE PASSとオリジナルお猪口付きのお得なセットです。お猪口はお土産にもらえます!

会場アクセスMAP こちら

西条酒蔵芸術祭2017 HP こちら

西条酒蔵芸術祭 →connect←Facebookページ こちら

広島酒部 in 西条酒蔵芸術祭2016

広島酒部 in 西条酒蔵芸術祭 2016

こんにちは安芸ん堂のaiです。
いきなりですが・・・安芸ん堂は「広島酒部」を結成します!

広島のいいモノいいコトを発信するというコンセプトの安芸ん堂で、
広島の「酒」にまつわる様々な情報を発信するコーナーを勝手にはじめちゃいま~す!

第1回目は西条酒蔵芸術祭。広島で活躍する2人の作家インタビューもあります。
(小林義男:サウンドアーティスト 高田泉:空間アーティスト)
ゆる~くお伝えしますので最後までおつきあいくださいね~

西条酒蔵芸術祭→Connect←2016

広島酒部記念すべき第1回目に参上したのは、今年で4回目になる、西条酒蔵芸術祭です。
酒都西条の酒蔵で行われる「アート×音楽×酒」のコラボレーション展示なんです。
2013年のテーマ「磨く」
2014年のテーマ「発酵」
2015年のテーマ「熟成」
そして今年2016年は「御酌」
これまで日本酒製造における各工程をテーマとしてきて、
今年の「御酌」は完成した酒を人々と共有するという意味を込めているそうです!
aiは2014年の「発酵」から見に行っているこのイベントのファンです。

 

各酒蔵の会場では、この大きなフリーパスチケット(500円)と、
お酒飲み放題チケット(500円)として、Connectオリジナルお猪口がもらえます。

西条酒蔵芸術祭→Connect←2016 詳しくは→ こちら

まずは腹ごしらえ

今回酒部の参加は4名。くわわ、karo、ai、宮崎(ニシキプリントの社長)です。
ちゃんと時間通りに集まったくわわとkaroは、ランチに西条の名物「コメカラ」を食べることに。
二人が味わったのはくぐり門コーヒーのコメカラランチです。
おいしいコーヒーとデザートもついててコメカラが食べられるお得なランチになっています。

 
▲くぐり門珈琲店のコメカラプレート

コメカラは米粉と日本酒を使ったから揚げで、サクサクの衣が特徴です。
西条のコメカラ加盟店はコメカラマップでチェックしてくださいね~
くぐり門→こちら
コメカラマップPDF→こちら
かめくんブログでも以前コメカラを紹介しています→こちら

五感で感じるインスタレーション

酒部が揃ったところで一行は福美人・精米所横へ。
まずは福美人を一杯いただき、アートの世界へ・・・

 
▲オシャレな日本酒サーバー。赤一面の空間で乾杯!


▲床一面に艶やかな着物。そこに桜の花びらが散る。

 
▲小部屋を覗くとそこは遊女の部屋。短歌が遊女の哀しさを表現する。

イベントのテーマ「御酌」のある風景を「遊郭」で表現した空間です。
入るとまず真っ赤な世界。ぞわぞわする音楽に、奥へ奥へと誘われます。
赤い紙に書かれたひとつ一つの書は、遊郭へ連れてこられた女たちの短歌です。
奥の小部屋は、寝室となっていて、哀しくも切ない遊女の想いを覗くことができます。
面白がって覗いていたら、すぐ後ろから小さな女の子の声が聴こえた瞬間、
急に切なさが溢れてしまいました。

このように見ている人がどういう気持ちになるかを想像し、さまざまな仕掛けや装置を作るのがインスタレーション(空間芸術)です。

アートと音がほろ酔いの観覧者を遊郭の世界へあっという間に連れていきます。
今回作家さんがインタビューに答えてくれましたよ~


▲左が小林さん(サウンドアーティスト) 右が高田さん(空間アート)

 

かつて遊郭だった故郷を想い、僕なりの解釈で綴った音です

広島コンピュータ専門学校の非常勤講師もされている、サウンドアーティストの小林義男さんに、真面目に(ほろ酔いで)話しを伺いました。

Q.今回の作品「遊郭」に込めた想いを教えてください。
A.まずこの会場を見て、高田さんとお話をして、奥に小部屋があるこの空間は、遊郭のイメージにぴったりだという話になりました。そして高田さんの短歌を見たとき、僕の故郷を思い出してうるっときたんです。
 僕の生まれ故郷は、大崎上島の木江という土地です。昔この島は、瀬戸内海を行き来する船乗りが停泊する宿場町で、遊郭が栄えていました。音の素材を収録するため早朝のフェリー乗り場(木江 天満港)に出かけた時、波に揺られて桟橋が軋む音が遊女の哀しい叫びに聴こえてきました。華やかだけれど物悲しい遊郭を僕なりに音で表現してみました。

Q.小林さんが特にこだわった部分はどこですか?
A.桟橋が軋む音は再生速度を変えることで不気味で不思議な音に加工しています。場所らしさを出すため、波野の音も入れています。
 女の子と大人の女性に短歌を詠ませているのですが、大人の女性の声は会場の上部に設置した複数のスピーカーから移動しながら再生されます。
合計8台のスピーカーを使うことで、来場者を音で包み込むような状態にしました。

Q.今回お酒のイベントということで、西条のお酒も飲まれたと思います。何かおすすめなどはありますか?
A.僕は本当にお酒に弱くてあまり飲まないんですが、それでもこの会場でふるまわれている福美人はおいしいと思いました。あと、賀茂鶴も飲みやすかったです。

Q.最後に広島の好きなところはなんですか?
A.アート活動を地道にやっている人が結構いるのが嬉しいですね~

とってもやさしいまなざしでわかりやすくお話しして下さいました。
スピーカーがまさか8台もあるとは驚きでした。他の作品も見てみたいですね~
小林さん本当にありがとうございました~

【小林義男(こばやしよしお)プロフィール】
サウンドアーティスト。
ユニット「光る風」で広島を中心にライブ活動、アートイベントに参加している。
宮島アート展(大聖院)、広島県立美術館電子音楽イベント、8月6日慰霊のための音楽奉献、など活動は多数。
広島電子音楽研究会所属。
広島コンピュータ専門学校にてDTM系非常勤講師。

【今後の予定】
音楽ユニット「光る風」LIVE
4月24日(日)岩国ジャズストリート
5月14日(土)広島の庄子勝治さん(Sax)&イタリアのGianni Gebbiaさん(Sax)によるユニットのオープニングアクト(Music Bar Jugemu)

【動画】
YouTube 「光る風」
 

Sound Cloud
https://soundcloud.com/yoshio_kobayashi

「春秋分点」(現在活動停止中)
https://www.youtube.com/watch?v=aT506eIf9VE
https://www.youtube.com/watch?v=Jb3puDMyL4A

 

フィルターになる表現がしたい

広島を拠点とした空間芸術を得意とするアーティストで、aiとは学生時代からのつきあい。そんな高田泉さんに真面目に(ほろ酔いで)インタビューしました。

Q.今回の作品「遊郭」に込めた想いを教えてください。
A.華やかで楽しい、御酌のある風景。大人の遊び場という派手なイメージとは裏腹に、身売りされてきた遊女の気持ちになって短歌を綴りました。故郷に帰れなくて淋しい気持ち、お客に恋をしても結婚することはない。そんな遊女の哀しさにクローズアップした作品になりました。

Q.「華やかだけれど切ない」この空間のこだわりを教えてください。
A.一面に広がる華やかな着物、金色と赤、さらに全面にさくらが散っています。視覚的な華やかさ、それとは対照的に切ない想いを短歌にすることで、見ている人にはイメージのギャップができます。明と暗をきっちりと出すことで切なさが一層際立つと思います。
 私はこれまで、自分の経験談の詩や短歌を書いてきたんですが、今回初めて遊女の立場で想像し作品を作りました。本や文献で遊女を調べて現代の私が感じた、私のフィルターを通し、表現したものがこの作品です。だからもしかしたら遊女本人が見たら違うと言うかもしれませんが。

Q.レトロな着物やキセル、行燈、おちょこなどかわいい小道具が女子の心をくすぐりますね~
A.着物は女から女へ受け継がれるイメージです。お母さんの箪笥の肥やしを引っ張り出しました。母も喜んでくれました。赤い行燈はリサイクルショップを探したけれど見つからず、実は自作しています。

Q.そんな高田さんは、FMはつかいちのパーソナリティもしていますね。どんな番組ですか?
A.広島県内のアート情報、沖縄の情報を発信しています。毎回広島で活躍するアーティストのゲストを迎え対談しています。アートと、広島で表現活動をしている人を応援したいという気持ちでやっています。

Q.最後に広島の好きなところはなんですか?
A.山・海・川が全部あり、田舎過ぎず都会すぎないゆったりしたところですかね~。発展途上だから自分で作る、始める感じの人が多い気がします。

インスタレーションは、理解し辛いことがよくあります。
高田さんが一旦インプットした様々な記憶や想いを、かみ砕いてからアウトプットしたからこそ分かりやすくい理解しやすい作品になっているんだと感じました。

そんな高田泉さんには、安芸ん堂のおりづるぴあすを付けてもらいました~
このピアスはaiが以前高田さんにプレゼントしたもの。


▲安芸ん堂のおりづるぴあすをつけた高田泉さん

かわいい~!似合う~!
おしゃれな民俗衣装っぽい格好の高田さんにもぴったり!
どんなファッションでも合うのがおりづるぴあすの特徴ですよね~
なんて強引に宣伝しちゃいましたが、高田さんもお気に入りの様子でした。

【高田泉(たかたいずみ)プロフィール】
1980年生まれ廿日市市出身
比治山大学短期大学部美術家洋画コース卒業
現在はインスタレーションの作家、短歌、詩、小説、
子どもの創作教室の講師、イベント等のフェイスペインター
FMはつかいちのパーソナリティもつとめている

【ラジオ】
第1日曜日 午前11時~13時 「LOVE & ART」
広島と、広島で活躍するアーティストを応援!
毎回ゲスト(アーティスト)との対談があります。

【アクセス】
高田泉さんのFacebookページは→こちら

【動画】
Youtube「おちょろ心中」

【今後の予定】
5月3~5日(火~木)広島フラワーフェスティバルでのフェイスペイント
詩集を計画中。
来年には世界一周の旅に出発する予定


お二人のますますの活躍を期待しています!
楽しませていただきました~ありがとうございました~

 

酒泉館でちょっと休憩

作品を見た後は、一休み。
賀茂泉が運営する洋館の酒泉館で、飲み比べセットをいただきました。

 
お酒がのめないkaroは、抹茶とおまんじゅうのセット。
かわいくておいしくて女子力上がる~

▲レトロに佇む洋館建ての酒泉館
酒泉館詳しくは→こちら

山陽鶴の黒松蔵ではかわいい麹菌が・・・

ここでaiは帰りましたが、他のメンバーはもうちょっと見て回ることに。
今度は山陽鶴の黒松蔵におじゃましました。

なんだかかわいい~ キラキラしてる~
音に反応して、光ったり、音が鳴ったりします。
この下にしいてある円盤は、酒を仕込む樽の蓋です。
大きい~と言ったら
これでも小さい方と言われびっくりです。

この白くてかわいい物体はお酒を発酵させるときに必要な麹菌たち。
菌ちゃんは壁の小さな穴から出てきたりしているものも。

 
▲壁の小さな隙間や、いろんな場所から菌ちゃんがにょきにょきと

 
▲菌ちゃんは本当に生きているみたいです。   ▲ワークショップの作品の菌ちゃんたち

菌ちゃんは様々な蔵がある中で、この黒松蔵だけの菌なのだそうです。
いい具合にお酒も入って、菌ちゃんの不思議な存在も
自然に感じてきます。ごく当たり前にいる犬や猫と同じような・・・

次に隣にある土蔵の蔵にも入ってみました。
こちらは屏風や木、扇子などに美しい絵が描かれています。

 
▲山陽鶴のKUBOというお酒が描かれています。なんだかうれしいですね。


▲あっ!この蔵の中にも菌ちゃんが!どこにいるかわかりますか?

その後、一行は居酒屋で飲み直し(どんだけ~)
ベロベロになっておひらきになったそうです。(後日談)

西条の酒蔵通りは、JR西条駅のすぐ近く。結構便利な場所なんです。
ちょっと足をのばして酒都西条を味わってみてはいかがでしょうか。

私aiは大声で言いたい。
西条は酒まつりだけじゃないっ
酒とアートと音楽を楽しめるこんなおしゃれなお祭りもあるんですエッヘン!

長々と書きましたがおつきあいありがとうございました。
来年のConnectも楽しみですね~