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ブランド米「牡蠣誉」や良質な野菜を生産するファーム安芸高田

こんにちは aiです。

「広島のよいモノ・よいコトを発信する」をモットーに活動する安芸ん堂の新企画、『広島の企業に聞く』。記念すべき第1回目は、株式会社栗本ホールディングス、有限会社ファーム安芸高田にスポットを当てることに決定しました。

広島の大手建設会社の一角を担う、株式会社栗本。そのグループ会社である栗本ホールディングスとファーム安芸高田。現在、ファーム安芸高田では20haの土地を利用して、米・椎茸・白ネギを栽培しています。

なぜ、建設会社である栗本が農業法人を立ち上げたのか?その成り立ちや今後の展望、苦労話にお米や野菜の美味しい食べ方まで、小島 隆司(こじま たかし)社長・凝重 尊志(こりしげ たかし)社長のお二人に色々とお話を伺ってきました。

ファーム安芸高田の凝重さん(左)と、栗本ホールディングスの小島さん(右)

▲㈲ファーム安芸高田 凝重尊志社長(左)と㈱栗本ホールディングス 小島隆司社長(右)

栗本ホールディングスは
グループ会社の運営を支える縁の下の力持ち

栗本グループ 関連会社一覧

栗本は、株式会社栗本組という建設会社として1952年に創業し、運送、土木や産廃、清掃など建設に関連する企業を設立してきました。グループ会社が増えていく上で、管理や効率化を図るために「栗本ホールディングス」が設立されました。

現在では、各社の業務分析や投資的な案件などにも取組んでいるそうで、ファームの営業力を高めるためのブランドづくりや東京での販売なども担っているそうです。

管理や効率面だけではなく、「各社を元気にすることがこの会社の役割」と小島さんは語ります。

栗本ホールディングスのホームページはこちら

 

建設業から農業?
ファーム安芸高田が生まれた理由

完全に世界が違うと思っていた建設業と農業。お話を伺うと建設業は土の扱いにも長けたモノづくりのプロ集団。「建設業→農業」という事例はそう珍しくないのだそうです。でもでも気になります。建設業から農業を始めたきっかけを聞きました。

創業者の出身地「安芸高田」

1965年以降、広島県北部では日本の農地改革で圃場整備(田んぼの区画整理)が土木事業で行われました。㈱栗本組(現在の㈱栗本)は、創業者の故郷でもある吉田町にて多くの圃場整備に従事しました。

農家が抱える問題を解決し、地域に貢献

栗本ホールディングス代表取締役 小島 隆司さん

しかし、数十年経った現在、田んぼの現状は農家の高齢化事情により一部が荒れ果て、休耕田と化してしまったものも多くあったそうです。

それを見かねた現会長 小島謙介氏の発案のもと、農地の復活と農業への新規事業展開をテーマとして2005年に有限会社ファーム安芸高田は設立されました。

実際に地元の方から「うちの畑を見てもらえないか…」という相談は多くあったそうです。

収益では無く、地元への恩返しとして地域活性化できればいいと考えています」と小島さんが語ってくださいました。

農業は生き物…問題と苦労だらけの出発

ファーム安芸高田 代表取締役 凝重 尊志さん

最初期のメンバーは二人のみ。小規模から始めた事業でした。

「まず経験者がいないことですね。見よう見まねでスタートしたので、その点は大変苦労しました。現在も毎年変化する状況に対応できるよう、ノートに記録をとり、農業の専門家からアドバイスをもらうということを繰り返しています。」と凝重社長。

田んぼの土作りから、事業展開への不安や若手の人材不足、そして高騰する農業機械。運用する上でも修理にはコストがかかり、現実的にはやはり収益を確保する必要もあり、試行錯誤の連続だったそうです。

農機具は高級車が買えるほどのお値段!
(なんとコンバインは700~800万円くらいするそう)

また、毎年同じことを行うだけと思っていたものが、気温や天候、環境の変化で結果が全く変わってくることから「農業は生き物」ということを強く実感されたそうです。

ファーム安芸高田 稲の苗  ファーム安芸高田 稲の苗  ファーム安芸高田 田植え

ファーム安芸高田 稲穂

現在は収穫したお米の4割程度を社員の家族や、これまで栗本が手がけた病院などに直販という形で販売、この他にもインターネットでの販売もしています。

 

牡蠣殻を使った広島ならではのブランド米
「牡蠣誉(かきほまれ)」

牡蠣誉(かきほまれ) 10kg

「ファーム安芸高田では、品質を向上させてブランド化しとるお米があるんです。」

と、やさし~い広島弁で凝重社長が紹介してくれたのは、牡蠣誉(かきほまれ)というオリジナルのブランド米。このお米は田んぼに牡蠣殻を粉砕した肥料を投入しているというこだわりのお米。

牡蠣殻を田んぼへ 牡蠣殻を田んぼへ

牡蠣殻にはミネラル分が豊富に含まれています。ミネラルは植物そのものに吸収されるのではなく、土や水質が浄化され綺麗なコメの環境になるのだそう。さらにカルゲン(水溶性カルシウム)を施肥することで二重に効果を期待できるお米なんだとか!

安芸高田町は広島県でも標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいので、コメは昼に日光を浴びぐんぐん育ち、夜の寒さでグッと身が引き締まり、その繰り返しでコメに甘味が増します。さらに、江の川の清らかな水で生産しているので、おいしいおいしい広島米になるそうです。

高級米として海外展開も!?

牡蠣誉(かきほまれ) 2kg 贈答用

現在牡蠣誉は、海外展開を見据えてブランディングされているそうです。海外では和食がブーム。寿司屋も増えていて、高級な日本のお米は海外でもきっと喜ばれることでしょう。

でも、その前に日本で食べたいですよね。パッケージもおしゃれ!これだけ素敵だったら贈答用になりますよね!(あ~安芸ん堂で販売できないかな〜チラッ)

牡蠣誉」と命名したのは、栗本グループの社員さんなんだとか。栗本グループ社員から公募したところ103点もの候補が上がりました。これだけ候補が集まるのは社員皆さんの期待の表れなのでしょうね。

牡蠣誉ってどこで買えるの?

ここまで読んでくれたあなたは、もう牡蠣誉を食べてみたくてたまらない筈。安心してください。ファーム安芸高田のHPから注文することができますよ!

【カキホマレ】
コシヒカリ版玄米10kg入り一袋 4300円

【コシヒカリ】
玄米10Kg入り一袋 4,000円
玄米30Kg入り一袋 10,000円

【アキロマン】
玄米10Kg入り一袋 3,500円
玄米30Kg入り一袋 9,500円

ファーム安芸高田のお米ご注文方法はこちら

 

大きな原木シイタケとシャキシャキの白ネギ

ファーム安芸高田ではお米の他にも「原木シイタケ」と「白ネギ」を生産しています。

ファーム安芸高田 原木しいたけ ファーム安芸高田 しいたけ収穫

「ひろしまジャンボ」と呼ばれる直径10cmを超える大きな原木シイタケは、肉厚でジューシー。ステーキにして食べると絶品なんだそうです。

贈答用にダンボール入りもあります。コレもらったら嬉しいなぁ。

ファーム安芸高田 原木しいたけ

贈答用のパッケージ

白ネギは安芸高田の寒暖の差が大きい土地柄に加え、綺麗な水もあり、甘みが強く、シャキシャキとした食感が楽しめる一品です。

ファーム安芸高田 白ネギの収穫風景

シャキッと音が聞こえてきそう。これからの季節、お鍋には欠かせない2つですね。

ファーム安芸高田の白ネギ 直販

どちらも安芸高田、八千代産直市で買えます。そして安い!

白ネギ 1月~3月 1袋(1~2本) 100円~130円
しいたけ 1月~3月 350g 500円

 

ファーム安芸高田の今後の展望

ファーム安芸高田の今後の展望について聞いてみました。

生産量は今の倍!作業の効率化を図りたい

田んぼを現在の20haから50haへ、原木シイタケの収穫量は2トンから4トン、白ネギは自然災害などによるロスの削減と品質向上だそうです。

生産量を現在の倍ほどに増やしたい…そのためには作業の効率化が必須です。作業効率を上げる取り組みの中にドローンを使った薬剤散布があります。ドローンを使うと通常1〜2週間かかる薬剤散布がなんと1日でできるのだとか!

農業をやる気のある若者はチャンス!

ファーム安芸高田を支えるスタッフの皆さん

現在ファーム安芸高田には、20代の青年が1名働いています。自分で農業をやりたいと、アルバイトから始めた、意欲のある若者なのだそう。ブログで発見。どうやらitouくんという人物のようです。先輩方にイジられながらも頼りにされているのが解ります。ブログを読んでみてください。

農業をやりたいという意欲のある若者大歓迎!そこのあなた!チャンスですよっ!

日々の様子が分かるファーム安芸高田のブログ『ファーム奮闘記』はオススメです。スタッフの方が交代で書いていらっしゃって、本格的な広島弁で語る人もいて面白いです。

農業の大変さ、しんどさはもちろんあるけれど、楽しく工夫しながら農作物を作っていく様子や、地域との関わりは見ていてほっこり。そしていつの間にか彼らを応援している自分に気付きます。真面目に作っているのが分かるから、ここで生産されたお米や野菜が食べたくなります。aiはハマっちゃいまして全部読んでしまいました。

ブログ『ファーム奮闘記』はこちら

 

終わりに

今回の取材で、栗本グループの地域を愛し、挑戦し続ける姿に感動しました。時代の変化を鋭く読みながら自分達らしく確実に歩みを進める。これは企業全体が社員や地域の方を大切にしてきたからこそ出来ることだと思いました。

また、子育て中のaiは、子どもにできるだけ安全な食べ物を食べさせたいと思っています。(日本中、世界中の父母が思っていることでしょう)ファーム安芸高田の農産物は子どもに安心して食べさせられるものだとわかり、一消費者としてもファンになりました。

「このお米はね広島で作ったお米なんだよ。実は田んぼに牡蠣殻を撒いちゃうんだよ。」と、子どもに説明しながら一緒に牡蠣誉のおむすびを頬張ることを楽しみにしています。

小島社長と凝重社長、この度は安芸ん堂の取材を引き受けていただき誠にありがとうございました。

栗本ホールディングス代表取締役 小島 隆司さん 栗本ホールディングス代表取締役
小島隆司(こじまたかし)社長
趣味:ランニング(週末のみ)
カープの好きなところ:人を育てるところが好き
【この食べ方がオススメ】
牡蠣誉:土鍋で炊くのが一番美味しい!
座右の銘:努力
ファーム安芸高田 代表取締役 凝重 尊志さん ファーム安芸高田代表取締役
凝重尊志(こりしげたかし)社長
趣味:ゴルフ
好きなカープ選手:新井選手
座右の銘:進歩
【この食べ方がオススメ】
広島ジャンボしいたけ:ステーキ!肉厚だからおいしい
逆さにして塩を振って電子レンジでチンするだけでもおいしいですよ
企業名 有限会社ファーム安芸高田
場所 本店:広島県広島市西区南観音7丁目14番20号
安芸高田事業所:広島県安芸高田市吉田町下入江1722番
URL https://www.farm.kurimoto-gr.co.jp/
TEL 082-293-8505