こんにちは!なにかと毎日忙しい安芸ん堂の福丸です。
今回はニシキプリントの製版の話です。
福丸は、普段ニシキプリントで製版の仕事をしているオペレータなんですが、この度、出力している刷版を現像出力版【FUJIFILM:XP-F】→無現像出力版【FUJIFILM:ZP】に切り替えました!
とはいっても何のことやら分からない人も多いと思いますので、簡単に製版というものを説明してみたいと思います。
◇製版とは?
弊社の仕事の流れとして、お客様から頂いたデータ→①DTP(組版):印刷用のデータに組み替える→②DTP(製版):印刷用のデータを面付け(製本しやすいように割り付ける)して印刷で同じものを何枚も印刷できるように刷版を作成→③プレス(印刷):その刷版を印刷機につけて印刷→④プレス(製本):印刷したものを本にする→納品
説明ベタですみません、これでもよく分からないよ、という方はhttp://www.goodprint.jp/を検索してみてください。
そして、この②の部分が製版の作業となります。
次に、従来使っていた現像出力版は、CTPセッターで焼き付けをしてからプロセサー(自動現像機)に通して使用しており、プロセサー部分では現像液、定着液(ガム液)等の処理液を使っていました。
ですが、無現像出力版に切り替えればどうなるかというと、このプロセサー部分が丸ごと必要なくなり、CTPセッターで焼き付け後、そのまま印刷で使用できるようになります。
入社して18年、製版一筋の福丸からしてみたら革命です、夢みたいです、楽です、エコです、メリットだらけです。
プロセサーの電気代は0円に、そして廃液もなくなり、更には重たいローラー等の掃除も必要なし、何より環境に優しくなりました。
デメリットとしたら、刷版の版面が見えにくくなったので印刷では慣れが必要になり、製版時に版面上で検版ができないので印刷時によく確認してもらわないといけなくなります。
まぁ、そこは時間が解決してくれると思います。
ちなみに、ZPについては、
fujifilm.jp/business/printing/platemaking/thermalctp/zp/index.html
で詳しく説明されているので興味がある方は見てください。
◇無現像出力版の参考画像
【写真①】before(プロセサー部分あり)
【写真②】after(プロセサー部分なし)
◇印刷にて
印刷する前の刷版はすごく見え辛いのです。
【写真③】印刷前の刷版
でも、印刷すると、紙にだんだんとインキがついて色がついていきます。
【写真④】刷り出し状況
実際に刷り上がったものはこんな感じです。
【写真⑤】ZPで印刷したもの
印刷した後の刷版はこんな風にインキがついています。
【写真⑥】印刷後の刷版
◇ニシキプリントは環境に優しい企業を目指します!
これからもニシキプリントでは社内蛍光灯のLED化や新電力によるCO2削減等々会社全体で環境に優しい企業を目指します。