瀬戸内の恵がギュギュッとつまった『真鯛の浜焼』販売開始!

みなさん、こんにちは。ひまごんです。

今年の夏も暑かったですねぇ。
まだまだ続きそうな残暑に勘弁してほしい・・・と思っていたら、なんだか夜風は少し涼しく感じるようになってきたような?
このまま穏やかに秋になってくれたらいいのになぁと思う今日このごろです。

さて、そんな猛暑だった8月某日、ひまごんは社長とaiと一緒に福山市のとある会社へお邪魔してきました。
そこにはとっても豪華で美味しいものがありましたよ。

天然鯛をまるごと一匹!真鯛の浜焼

この日ひまごんたちが訪れたのはココ。

株式会社福山中央水産
福山地方卸売市場内にあり、豊かな瀬戸内海産の魚を加工・販売している会社です。
なぜココへ来たのか?それはコレ!

天然の真鯛をまるごと一匹使って作られる、真鯛の浜焼の製造工程を見せてもらうためなのです。
この豪華な浜焼を安芸ん堂の商品ラインナップに加えるべく、いざ取材です!

江戸時代から続く伝統の名産品

製造工程を見せてもらう前に、まずは鯛の浜焼のことについて教えてもらいました。

「真鯛の浜焼」について丁寧に説明して頂いた笹田社長

そのお話によると、なんと、鯛の浜焼は江戸時代には作られていたのです。
その昔、福山市がまだ福山藩と呼ばれていた頃、参勤交代の際の土産品として、江戸へ持ち込むために作られたのが鯛の浜焼の始まりだそうです。
現代とは違い、何日もかかる道中、江戸まで腐らせずに鯛を運ぶには最適の方法だったのかもしれませんね。
美味しいものの前では、人は今も昔も変わらないはず。江戸のお殿様もさぞ喜んだことでしょう。

豊かな瀬戸内海の恵みを凝縮!?

瀬戸内の天然真鯛

瀬戸内海といえば、言わずと知れたお魚の宝庫ですが、なぜ、瀬戸内の魚は美味しいのか知っていますか?
なんと、瀬戸内海は世界的に見ても稀なほど、美味しい魚が育つ環境なのだそうです。
大きな干満差から生み出される強い潮流によって海底の養分が常に巻き上げられ、良質のプランクトンが育ちます。そのプランクトンを食べ、流れの速い海の中を力強く泳いで育つ魚が美味しくないわけがありません。
そんな中でも瀬戸内の鯛は全国的にも「美味しい」と有名な一品なのです。
福山中央水産で作られる浜焼には、この瀬戸内海産の天然真鯛のみが使われます。

桜鯛の魅力

一年中美味しい瀬戸内の鯛ですが、その中でも最も美味しいとされるのが4月~5月。
瀬戸内に桜の花が咲き、美しい島々の周辺に産卵場所をを求めて魚たちが集まるこの時期。「魚島季節(うおじまどき)」と言われ、この時期に穫れる鯛は「桜鯛」と呼ばれ、一年で最も脂がのって身がしまった極上の鯛なのです。
もちろん「真鯛の浜焼」も、この時期だけは「桜鯛の浜焼」となり、お祝いの席を彩ります。

海人の藻塩

もう一つ忘れてはいけないのが、鯛の浜焼にはかかせない「塩」。
瀬戸内海に浮かぶ上蒲刈島では、日本の塩作りの原点とも呼ばれる製法「藻塩焼き」が盛んに行われていました。
その古代の製法を現代に蘇らせて生まれた「海人の藻塩(あまびとのもしお)」(製造:蒲刈物産株式会社)は、こちらも「美味しい」と大人気の塩です。ネット販売もされているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。これも瀬戸内海の恵みの一つです。
「海人の藻塩(あまびとのもしお)」蒲刈物産株式会社

瀬戸内海でとれた天然真鯛藻塩
この2つを贅沢に使って作られる「真鯛の浜焼」は、まさに瀬戸内海の恵みを凝縮したと言っても過言ではないのではないでしょうか。

製造工程の見学へ

浜焼についてのお話を聞き、知識を得たところで、製造工程の見学のため福山地方卸売市場から車で5分ほどのところにある加工事業部へ移動します。

「こちらです」と案内された部屋の中では、作業服に身を包んだ社員さんが、テキパキと魚を捌いています。

そこへカメラを抱えて潜入です。「お邪魔しま~す!」
すると奥から出てきましたよ。

50cmを超える鯛がドーンと登場しました。ついつい「でかっ!」と口をついて出てきてしまう程のサイズです。
すでに前日から仕込みをされた鯛は、内臓を出され、塩を塗られ、もう後は美味しく焼かれるのを待つだけといった状態です。
その鯛を抱え、隣の部屋へ。
そこに待っていたのがこの機械。

見た目はコンパクトな機械ですが、これ1台で焼いたり蒸したり、コンピュータ制御でやってくれるという代物。
この機械で鯛を蒸し焼きにしていきます。
とは言え、鯛の大きさはそれぞれ違います。どうやって焼き時間を決めるの?と思っていたら、何やら鯛にプスッと差し込みました。

「これで芯温を計ります」とのこと。
どうやら差し込まれたのは温度計。この温度計で、鯛の芯温(中心部の温度)が60度になるように焼いていくそうです。
これぞコンピュータ制御のなせる技。これなら失敗なく、いつでも美味しい浜焼きが出来上がります。
「このサイズなら15分~20分程度で焼きあがるでしょう」とのことなので、それまで待たせてもらうことに。

待っている間、再び浜焼についてのお話を聞かせてもらいました。
古くは塩釜の要領で蒸し焼きにしたそうなんですが、職人さんの勘と腕に頼っていた部分が大きく、手間もかかるため、少しずつ浜焼を作る会社も少なくなってしまったそうです。
そこで、機械を使い、職人さん任せだった部分をコンピュータに任せることで、伝統の味を損なわないよう守り続けているんですね。
と、そんな話をしていたらあっという間に時間が経ち、焼き上がりの時間に。

美味しそう・・・。何ならこの温かいまま食べたい・・・。
そんな心の声を知ってか知らずか、無情にも「このまま2~3時間冷蔵庫で冷やしますね。」と告げられ、鯛とは暫しのお別れ。

鯛を冷ます間、「福山自動車時計博物館」へ。
大いに楽しんだ見学の様子は、aiのブログ
のれ!みれ!さわれ!写真撮れ!福山自動車時計博物館」で紹介していますよ。

梱包もこだわりの素材で

さて、博物館で存分に楽しんで戻ってきた私たちは、最後の仕上げ、梱包の様子を見せてもらうことに。
まずは、藁で包んでいきます。

この藁にもこだわっています。無農薬・有機栽培農法でお米を作っている石川県の農家さんから仕入れているそうです。鯛を直接包むものですが、無農薬なので安心ですね。
すっかり藁で包まれた鯛をさらに梱包していきます。

水分が出ないよう、紙で包み、

桐の板で挟んでいきます。
この板にももちろんこだわりが。
本来、浜焼は「伝八笠」に包まれるというのが伝統の形でした。
しかし、その伝八笠が原料資源の入手困難や後継者不足などで製造中止となり、調達することができなくなってしまいました。
そこで、これまでのイメージを損なわない形での代替え品として、桐材を使うことになったのです。福山の名産品である「桐の箱」の桐材を伝八笠風に加工したものを、地元の桐箱製造会社と一緒に作り、新しい形が生み出されました。

ヒバの葉を差し込めば彩りも豊かになりますね。
最後に段ボールの型に入れれば出来上がりです。
※現在は食品衛生の観点から、藁・ヒバの葉を使った包装は行っておりません。(真空パックした鯛を木箱に入れる形でのお届けとなります。)

これにてひまごんたちの取材も無事終了。
今回はご厚意で、この立派な浜焼をいただけることに。
「ありがとうございます!!」
できたての「真鯛の浜焼」を抱え、ホクホクで帰路につく3人。
このあと、冷蔵庫に入らない問題に頭を抱えるのは、また別のお話・・・。

社内で試食会を開催しました

せっかくいただいた立派な鯛。これはみんなで食べるしかない!ということで、社内で試食会を開催することに。
と、その前に・・・。カメラマンのよんを召喚して撮影会です。
いつものごとくaiからは「風合い良く撮っといてね~」とのお達し。
よんの腕の見せどころです。

おぉ~。なかなかの迫力。
もちろんサイズも計ってみました。今回いただいたものは51cm。
確か「このくらいのサイズが一番美味しい」と笹田社長もおっしゃっていたはず。
期待に胸を膨らませながらほぐしていきますよ。

おいしそう~~。
きれいな白身はとっても肉厚で、一度箸を入れただけでは骨までたどり着かないほど。
撮影も終え、一心不乱に鯛の身をほぐすひまごん。
途中ちょこっとだけつまみ食いしたのは、ひまごんとよんだけの秘密です。

昼休憩になり、箸と器をもってみんなが集まってきました。
まずは鯛を見て「でかっ!」とお決まりのリアクションをとり、実食。
「おいし~」「塩加減がちょうどいい!」「ふっくらしてますね~」など、口々に感想を言いながら試食をしていきます。
大胆にもお弁当のご飯の上に乗せて、簡易的な鯛めしを作る強者も現れるほど。

すっかり身を食べて、頭・しっぽ・骨・皮だけになってしまいました。
それでもこれで終わりではないのです。ここからお吸い物に変身ですよ!
残った頭や骨をお鍋で煮込んでいきます。
そうすると鯛の出汁が出て、部屋にはいい匂いが立ち込めます。
ザルとキッチンぺーパーを使って濾したら、なんとも濃厚なだし汁が。
鯛の出汁と藻塩のお陰で十分美味しいので、あとはお酒を少し足しただけ。
少しだけ残しておいた鯛の身と、豆腐、三つ葉を入れてできあがりです。
余すところなく、美味しくいただきました。

ごちそうさまでした!

「真鯛の浜焼」安芸ん堂で販売開始します!

この度、この「真鯛の浜焼」を安芸ん堂で販売することになりました~!

鯛の尾頭付き。日本人にとって、この響きにはどこか特別感がつきまといます。
少々高級なこの商品ですが、お祝いの席や、特別な日の贈答品には非常に喜ばれるものです。
しかも、指定の日に合わせての製造・発送なので、本当に美味しく食べてもらうことができるんです。

敬老の日のお祝いに

9月18日は敬老の日
おじいちゃん・おばあちゃんを敬い、長寿を祝う。
そんな日に家族で囲む祝いの席は「真鯛の浜焼」はピッタリ。
年に1度の敬老の日、少しだけ奮発して、おじいちゃん・おばあちゃんを喜ばせてみるのも良いのではないでしょうか?
きっと美味しくて、家族じゅうが幸せな笑顔になりますよ。

「真鯛の浜焼」ご注文は → コチラ

商 品 名   価格(税込・送料別) 大きさ
真鯛の浜焼(中) 4人前 15,120円 約40~45cm 約1.0kg
真鯛の浜焼(大) 6人前 20,520円 約45~50cm 約1.5kg
真鯛の浜焼(特大)8人前 25,920円 約65~70cm 約2.0kg

●内容/真鯛の浜焼、天然塩『海人の藻塩』少量パック
●賞味期限/製造・加工日より5日
●保存方法/要冷蔵
※保存料・化学調味料・着色料等不使用