皆さんこんにちわ。安芸ん堂のよんです。
「広島の企業に聞く」第二弾!
前回、「有限会社ファーム安芸高田」さんを取材させていただきましたが、その際に「福山にいい企業があるんですよ」とご紹介いただいたのが、今回ご紹介させていただく「株式会社都(みやこ)」さん。
株式会社都さんは広島県福山市で「ステーキ懐石都春日」、「ヴェルデュ都」、「都あけぼの」などの高級レストランを経営されています。お店はどこの口コミでも評判なんですよ。外観・内装ともに気品があって本当に素晴らしいの一言なのですが、それ以上にお客様を第一とし、おもてなしの精神をとことんまで追求した株式会社都のミッションに感銘を受けました。
都とはいったいどういう会社なのか?代表取締役社長の嵜本(さきもと)様にお話を伺いました。
株式会社都の「ミッション」とは?
すべての人々に「歓び」と「感動」をあたえることです。
とても壮大で夢のような言葉ですが、嵜本さんはとても真面目で静かな声で語られました。すべての人々にというのは目標であり、都が目指すべきミッションとして掲げられているそうなのですが、そのために何をしないといけないかという部分が明確で、分かりやすく説明していただきました。
元気と明日への活力を!
都の目指すべきビジョンとおもてなしストーリー
あるお母さんが仕事でミスが続き、とても落ち込んでいました。家に帰っても元気がなく、見かねたお父さんと子供は来月の誕生日にお母さんのためのサプライズを計画します。「都というレストランで食事会をしよう。」お父さんは早速お店に連絡して予約をします。その際、都はいろいろと要望を聞きます。妻が誕生日だということ、元気を出してもらいたいこと、いつもありがとうというメッセージを伝えたいこと。都は喜んでお手伝いします。都にとって「大切な人にありがとうを伝えたい人」こそ一番のお客様なのです。
誕生日当日、家族は都を訪れます。特別な空間で特別なおもてなし、見たこともない料理に普段では味わえない食材。家族は盛り上がり、会話もはずみ、お母さんにも笑顔が…都もうれしくて一生懸命おもてなしをします。食後はデザートとお茶を楽しむサロンに移動して、いよいよサプライズ。預かった「いつもありがとう」のメッセージカードをお父さんと子供に見守られながら渡します。溢れんばかりの笑顔がお母さんからこぼれました。お母さんは元気を取り戻し、明日から、また頑張ろう、と心に誓います。
お母さんは仕事場で今までのミスを上司や同僚、お客様に改めて謝りました。そしてこれからも頑張りたいということを伝えました。上司や同僚は「元気がなくて心配していたんだよ。これからも一緒に頑張ろう。」と言ってくれました。お客様にも誠意が伝わり許してもらえました。お母さんは家に帰りました。そこにはみんな笑顔の家族の姿がありました。
このようなストーリーを聞かせていただきました。とても感動しました。お話いただいた内容をだいぶ短縮してしまっているのですが、この中に都さんの全てが詰まっていると私は感じました。
人々に歓びと感動を与え、元気と明日への活力を持って帰ってもらい、その人の活力で周りの人も笑顔に包まれる。それが都のミッションであり、都の存在意義です。そう嵜本さんは語られました。
「また来るよ」が都の成果指標
都さんのお店の入り口にはこのようなものが飾られています。これ、なんだか分かりますか?
そうです。「ナノブロック」なんですね。これがお店の入り口の一角に飾られていて、お店の雰囲気からすると少し場違いな感じはしますが、社員の皆さんはこれをとても大切にされています。
その理由は、このナノブロックの1ピース1ピースがお客様から「また来るよ」と言ってもらえた数なんです。最初聞いたときは「え?」って言葉が出ました。もちろん驚きの言葉です。
お客様から「また来るよ(もしくはそれに準じた言葉)」を1回言ってもらえれば、このナノブロックを1ピース組み立てるんです。建物1個分とかじゃないですよ?本当に1ピースなんです。
よく企業は「売上」を目標や成果としますが、それを一番に見てしまうと危険、と嵜本さん。売上だけを見て、特に忙しい時期などはろくにおもてなしができず、食事をしてお金を払っていただくのはいいけど、「明日への活力」を持って帰っていただけないお客様が出てきてしまう。それではミッションは達成できず、都の存在意義はない。都にとっての成果とは何か?と考えた結果、「また来るよ」とお客様から言ってもらえることが、活力を持ち帰ってもらい、お客様にも満足していただけた証、これこそが「都のミッションに沿った成果」なのだと言われます。
このナノブロックは、その顧客満足度が積み重なった成果として形になっているということなんですね。ちなみに都さんの経営上に「また来るよ対前年比」や「また来るよ予算」などもあるのだとか。これを聞くだけでも都さんの柔軟な姿勢や思考が垣間見えます。これは本当に素晴らしい。社員の方々も成果が実際に見える形になるというのはモチベーション向上にも繋がりますよね。ひとつ完成するだけでも本当に嬉しいことだと思います。
気品ある内装と特別な料理でおもてなし
お話を聞いた後は店内を案内していただきました。この日訪れたのは本部のある「ステーキ懐石都春日」。お店は、もう溜息が出るほどきれいで、気品のある趣き、細部まで拘られた造り、まさに「おもてなし」が形になったような空間でした。一度は行ってみたくなること請け合いです。
都の内観
各テーブルは対面式になっており、小グループでの特別室などもあります。食後にはサロンに移動してのデザートとティータイム。ここで食事ができたら本当に他では味わえない食事と体験ができると思います。お店を見ている間中すごくワクワクしていました。もう…いつか絶対来たいです。
また、中を案内されている間、スタッフの方とすれ違うのですが、必ず皆さん笑顔で挨拶してくれます。内装もさることながらスタッフの方の対応も一流です。心が温かくなりました。あ〜…おもてなしされたい。
都の料理
もう言葉も出ません。ただ、ただ…食べたい。
ステーキはもちろん対面での鉄板焼き。目の前で豪快に調理され、出来立てに舌鼓をうつことができます。ここは「ステーキ懐石」とあるのでステーキがメインですが、オマール海老や鮑など、また、季節ごとに旬の食材がコース料理に彩られます。一流のシェフが創り出す魅惑の料理たち…。私、そろそろ限界が近いです。
嵜本社長のオススメは一番最後の写真にある「都焼き」。ステーキとは違いますが、さっとレアに炙られたお肉を特製のぽんずと大根おろしでいただくので、ステーキは重たいというご年配の方でもペロリと食べられる人気料理なのだそうです。
ご予約の際にはいろいろと希望を聞いてくださるそうです。主旨はもちろんのこと基本的に我々ができることなら何でもやりますと言われました。誕生日、結婚記念日などや入学、就職祝いなど是非ご活用ください。
都ウェディング
ここ、「ステーキ懐石都春日」には実は結婚式場もあるんです。私達が案内されている時もプランナーと打ち合わせしている方がいらっしゃいました。MIYAKO WEDDINGの詳細はこちら。
こちらが式場です。
あえて外光を入れずライティングのみ、水と光で演出されているそうです。奥の壁一面、ライトが水に揺らいでいて、とても神聖な雰囲気でした。ここで式をあげれれば、とても素敵ですね。
そして、何と言ってもこれ。上の写真でも紹介した大ホールは仕切りを全て取れば、最大80名が入る披露宴会場にもなるんです。持ち前の鉄板テーブルを使ったダイナミックな演出!これは都さんならではですね。招待された方は絶対歓びますよ!私も誰か招待して下さい!
もちろん、披露宴だけではなく、パーティや会社の忘年会や新年会にも使えるのでお気軽にご相談ください。
レストランだけじゃない!
NPO法人「mamanohibi」と地域貢献
さて、これを語らずには終われません。都はレストラン経営をされているだけではないのです。地域貢献にも力を入れられています。そのひとつに「mamanohibi」というNPO法人とのコラボレーションがあります。
「NPO mamanohibi」とは、“1ミリのゆとりと1ミリのやさしさを”、“みんなの子どもをみんなで守ろう”、“子どもの笑顔はママのハッピーから”というコンセプトで、育児セラピストを中心に、子育てに悩むママたちが集まって結成した、子供たちのため、ママのためのコミュニティです。
都 ✖️ mamanohibi 「Relaxin’meeting」
日々忙しいママたちのために、都さんなら特別な空間、特別なおもてなし、特別な時間を過ごすことで癒やしてもらえるのではないか、というお話をいただいて始まったのが「Relaxin’ meeting」。この時は「ヴェルデュ都(フレンチ料理)」で開催されたそうですが、たくさんのママたちが集まりました。子連れ、ベビーカーもOKという大胆な企画。普段も子連れのお客様OKなのですが、これだけのママたちが一斉に子連れで来るというのは聞いたことがありません。
嵜本さんも、あれだけの数のベビーカーが並んだところは壮観で見たことがないと語られました。この会のおかげで、日々の忙しさに追われるママたちに癒やしを提供することができ、笑顔がたくさん溢れていたそうです。これも都のミッションに沿った取り組みのひとつですね。
その他にも「小学校」の子供たちに本当に美味しい味を知ってもらいたい、という思いから、都の一流シェフが利益度外視で小学校で給食を作ったというエピソードも聞かせていただきました。写真は都合上出せないのですが、子供たちもすごく喜んでくれたそうです。「また明日も来るの?」と、子供たちから言われたときにはさすがに困りましたと笑っておられました。
終わりに
今回の取材で、株式会社都さんの「全ての人々に歓びと感動を」というコンセプトに感銘を受けました。言葉で言うのは簡単ですが、そのために企業全体が一体となり、目標のため、ビジョンを実現するために取り組んでいらっしゃる姿が眩しかったです。我が身に置き換えてみても、これほどお客様のことを考えて仕事を遂行していただろうか?と、つい考えてしまいます。取材とともに、たくさんの大切なことを学ばせていただきました。
嵜本様、スタッフの皆様、この度は誠にありがとうございました。
株式会社都 代表取締役 嵜本 大(さきもと だい)社長 趣味:男はつらいよ(トラさんが大好き)全48作品を見ること モットー:考え方が大事(仕事もお客様のことも考えてミッションを遂行します) 【この食べ方がオススメ】 油分をおさえてさっぱりと食べれる「都焼き」がオススメ。 ご年配の方でもおかわりしたくなりますよ。
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▼株式会社都
企業名 | 株式会社都 |
場所 | 〒721-0907 広島県福山市春日町2-2-43 |
TEL | 084-941-9278 |
URL | http://miyako-fukuyama.jp/ |
レストラン情報 | ステーキ懐石都春日 〒721-0907 広島県福山市春日町2-2-43 084-941-9278 ヴェルデュ都 〒721-0971 広島県福山市蔵王町3916-12 TEL:084-941-9653 都あけぼの 〒721-0952 広島県福山市曙町3丁目4番12号 TEL:084-954-3863 |